2019年8月5日月曜日

北が上だけではない

南も東も西も上にすればよい

NHKの「チコちゃんに叱られる」は、わかっていそうなことですが、実際にはわかっていないことをうまく問いかけて、出演者がわからないときは、
 永遠の5歳、チコちゃんに、
  ボーっと生きているんじゃねーよ
と叱られるという趣向で、とても人気がある番組です。
先日の「チコちゃんに叱られる」をご覧になった方は、なるほど!!ということであったと思いますし、先人の知恵に感心されたと思います。
船舶の航海といった目的であれば、上を北にした地図が理にかなっていますし、それでよいと思いますが、違った見方をするためには、北が上だけでない地図も必要だと思います。
この番組で、富山県が作成した「環日本海諸国図」が紹介されました。
私のブログで、ずっと前のことになりますが、 
   地図 環日本海諸国図
を紹介させていただきました。
富山県の「環日本海諸国図」を私が知ったのは、おそらく平成6年に富山県が発行したころであったと思います。
それが令和の時代になって、話題になっているということで、いろいろな角度から地図を見ることの大切さが認知されてきたのかな、とうれしい気持ちになりました。
この地図ですと、東京から見て、山のほう、それもどん詰まりの場所に、富岡市や下仁田町があるという感じになりませんか。
ところが違った角度で見てみると、下仁田町と富岡市がある場所は、関東平野の入り口であったということがよくわかるのではないかと思うのです。
上野三碑がつくられた時代の人々をはじめ、古代の人々にとっては、長野県と群馬県境の山々が関東平野への入り口であり、ここから多くの人々が関東、東北へと歩んでいきました。
見る角度を変えれば、違った世界が見えてくる、それが地図のおもしろさではないかと思います。
お手持ちの地図をひっくり返してみたり、いつもの東西南北を変えて、じっと眺めれば、きっと違った世界が見えてくると思います。

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