2019年8月23日金曜日

皆さんは、どのようにお考えになりますか?

中学の部活後援費の負担

2019.8.22の読売新聞(群馬版)に、たいへん興味深い記事が掲載されました。
いまはどうか知りませんが、私が知っている限りでは後援費の分配は、運動部、それも野球部に厚く、ほかの運動部や文化部に対しては、スズメの涙程度の金額でした。
つぎの記事にありますが、ユニホームや経口補水液の購入までも後援費で賄われたのでは、不公平感を感じる保護者が出て当然といってよいと私は思います。
グランドの土やプールのロープの購入は、教育財産管理として公費で賄うべき性格のものであり、後援費で購入すべき性格のものではないと私は思います。
いろいろな経過があって、一律に保護者から子どもが部活をしているかどうかに関係なく後援費を集めているのでしょうが、いまの時代、かなり無茶苦茶なことではないかと私は思います。
子どもが部活をしているかどうかに関係なく、いまも中学校が一律に保護者から後援費を集めているのは、
  『子どもが通っているわけだし、一律負担はおかしいのでは?と中学校に言って、
 子どもが不利な扱いをうけたり、同級生からいじめをうけても困るから・・・』
という気持ちが親の側に起きるため、
  『仕方ない、払っておこう、どうせ3年間のことだから』
となって、いまにつながっている〝悪しき風習〟ではないかと私は思います。
それにしても読売新聞の記事の最後の部分、
  市教育委員会は、各学校の部活動後援会について
           存在の有無や会費を把握していない
 担当者は「各学校の中でうまくやってほしい」と話している
には、たいへん驚いたといいますか、あきれかえってしまいました。
先に、
   いまの時代、かなり無茶苦茶なことではないか
 と私が述べたことについて、私の考えをすこし補足しておきます。
いまの時代は、中学校の部活でなく、しっかりした指導者がいるスポーツ団体などのチームに入り、みっちり基礎から覚えていくということが、その子どもの将来によいことだと思います。
私が経験した事例で申し上げれば、競技のルールも知らなければ、練習の指導もできない教師が竹刀を持って、子どもたちを見張っているだけ(?)という運動部がありましたが、これは百害あって一利なしといってよいでしょう。
いまの時代は、教師の働き方改革も必要です。
いっそのこと中学での部活を廃止して、教師が学習指導に集中できる、そんな環境を早急につくっていくべきではないかと私は思います。
と同時に、子どもたちの学び方改革も必要になってきている時代だといえないでしょうか。
部活がなくなれば、地域のスポーツクラブに通う子どももいるでしょうし、ピアノやバイオリン、書道などに通う子どももいて、中学校での学びとあわせて、とてもよい効果を生むことが期待できると私は思います。
今後も部活を続けていくのであれば、子どもに部活への参加を強制しない、そして部活に参加する子どもの保護者のみが必要な費用を負担し、それ以外の保護者に負担を求めないこと、これを大原則にすべきであると私は思います。
皆さんは中学の部活後援費の負担について、どのようにお考えになりますか。

0 件のコメント: