2012.4.8 読売新聞 |
上空から眺めることができれば、どのようなかたちになっているか、文字どおり一目瞭然なのですが、私たちはそのような機会に恵まれていませんので、これは貴重な写真といってよいでしょう。
この写真の左上には、ふたつの橋があります。
右側は、西牧(さいもく)川に架けられている牧口(まきぐち)橋で、左側は、南牧(なんもく)川に架けられている新合之瀬(しんあいのせ)橋です。
青岩公園は、西牧川と南牧川が合流するところにあります。
撮影:2012.4.26 |
撮影:2011.10.26 |
後方の山は、根なし山のひとつで、大崩(おおぐい)山(461m)といいます。
【見学のポイント】
1 三波川結晶片岩を見てみましょう。
① 青岩は、三波川(さんばがわ)結晶片岩。緑色をしているのは、緑泥石を含むためで、緑色片岩
といいます。
② 結晶片岩は、岩石が地下の深いところで、強い圧力を受けて、つくり変えられたもの=変成岩
です。
③ 今からおよそ7000万年前(中生代白亜紀末)に変成作用を受け、その後上昇がはじまり、およ
そ6000万年(新生代のはじめ)に地表近くに達した、と考えられています。
④ 三波川結晶片岩の分布
関東山地 → 三波石峡、埼玉県の長瀞、さらに南東に分布。
西南日本 → 中央構造線沿いに四国、九州まで帯状に分布。
2 川原の石を観察してみましょう。
⑤ 川原の石の観察 → 流域によって、礫種が異なっています。
西牧川流域 → 本宿陥没地域、下仁田構造体地域
南牧川流域 → 秩父中・古生層、三波川結晶片岩地域、跡倉クリッペ地域、本宿陥没地域
3 青岩のいちばん高いところに立って、根なし山を見てみましょう。
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