2013年3月27日水曜日

私の体験的〝化石探し〟講座

       開講にあたって(第1回)

私は、化石を探すことが大好きです。

小学生のとき、近所の山で初めて化石を見つけたのですが、そのときの感動、驚き、喜びがきっかけになって、それ以来、化石を探し続けています。
その後、中学生になって、『なぜ、こんな山の中に貝の化石があるのだろう?』と考え、日本列島のおいたちや化石に関する本を読んだり、採取した化石を図鑑で調べるようになりました。

私がこどものころは、日本には恐竜がいなかった、とされていました。
後になって、恐竜の化石が発見され、日本にも恐竜がいた、ということが明らかになるのですが、それ以来、恐竜の化石を発見したいと思っています。
これは、私の夢であり、いまでもこの夢をあきらめていません。

私が化石探しに対して、より一層熱くなったのは、フタバスズキリュウの発見者が高校生であった、ということをニュースで知ったことに始まります。
当時の私にとっては、たいへん衝撃的なできごとでした。
学者でなくても発見できる、私でも発見できるかもしれないと思えたのです。

たしか・・・福井の恐竜発見の端緒は、女子高校生が恐竜の歯を見つけ、それを弁当箱に入れて持ち帰ったことから・・・と、福井県立博物館の展示にあったと記憶しています。

化石を発見することは、特別な技能や知識がなくても、誰にでもできることだと思います。
いわば化石を探すことは、すべてのひとが化石の発見者になれる-平等の機会-ということでもあるのです。

いまでも地質図を見ては、下仁田町や南牧村などで、「このあたりから見つけられないだろうか」とあたりをつけては、恐竜の化石を探していますが、いまのところ見つけることができません。

でも、きっと恐竜の化石を見つけることができる、と信じています。

この講座は、
   私が体験してきたことをもとにして、
      これから化石探しをしてみたいという方に対して、
① 化石産地の情報収集に関すること
② 化石採取時の注意事項に関すること
③ ハンマー等の用具に関すること
④ 採取後の処理に関すること
⑤ 下仁田の「化石探検隊」の活動に関すること
などを随時(連載)述べていきたいと考えています。

この講座の第1回目ということで、私が採取したサメの歯の化石を紹介させていただきます。

撮影:2011.10.12

上の写真=発見時のサメの歯の化石です。
           下の写真=サメの歯が出る同じ地層で発見できる二枚貝の化石です。
撮影:2011.10.12

         下の写真=発見時の写真を拡大したもので、およそ1600万年ぶりに大気に
                ふれた直後の状態です。
撮影:2011.10.12
撮影:2011.10.12
上の写真=私が使っているハンマーです。このほかには、採取するものによっては、鏨(たがね)や鶴嘴(つるはし)なども使用します。

さーっ、ご一緒に化石探しをしませんか。

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