2019年1月13日日曜日

明治150年・戊辰150年

明治維新と「薩長史観」

勝者が歴史をつくる
と、よくいわれることですが、明治維新とはいったいなんだったのだろう・・・
と、私は若いころから疑問に感じていましたし、いまもその疑問を感じています。
福島民友新聞社が2018年に出版した「維新再考」(↑・↓)は、この本の帯にあるとおり、
 明治150年を福島から問い直す
内容で、とても読みごたえがあります。
明治維新について、あるいは幕末の動きに関して、
 ちょっと歴史の見方(史観)がおかしいのではないかな・・・
といった疑問を感じている方には、福島民友新聞社の「維新再考」のほか、「戊辰物語(岩波文庫)」もおすすめです。
ぼろぼろになりかけた付箋でおわかりのとおり、1980年代に私が読んだものですが、この本の表紙にあるとおり、
 敗者の側から見た明治維新の記録としても貴重なもの
で、これを読んで、さらに薩長史観への疑問が大きくなったことをいまでもよく覚えています。
 2018年に出版された「斗南藩(中公新書)」も明治維新を考える際、読んでおきたい本のひとつといえるでしょう。
会津のゲダカ
などをこの本で読みますと、明治政府(とくに長州閥)の苛烈を極めた報復的な措置の残酷さ、明治政府が同じ日本人に行ったものとは思えないむごさがよくわかります。
明治維新から先の大戦での敗戦に至る歴史について、これを一面的な方向だけで見るのではなく、いろいろな角度、視点から見ることが必要ではないでしょうか。

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