2019年12月25日水曜日

日本銀行前橋支店

「県都前橋 生糸(いと)の市(まち)」

群馬県民であれば、だれもが知っている上毛かるたで、前橋市は「県都前橋 生糸(いと)の市(まち)」とよまれています。
 その前橋市には、日本銀行の前橋支店(↑画像の矢印の場所)があります。
多くの群馬県人は、日本銀行の支店は群馬県前橋市に置かれているように、全国の県庁所在地の市には、どこでも支店が置かれているのではないかと考えているらしいのですが、実はそうではないのです。
日本銀行のHP(↑・↓)によれば、支店は32あるだけです。
支店が置かれている福島、前橋、横浜、甲府、松本をみたとき、なにか共通点があることに気づかれると思うのですが、明治期に養蚕、製糸、そして生糸の輸出で大活躍した都市なのです。
「群馬県史 通史編8 近代現代2 産業・経済」には、明治期の前橋における器械製糸のことをはじめとして、金融機関の誕生などが詳しく述べられています。
日本銀行の支店が前橋に置かれたのは、生糸の輸出などの送金、資金の調達などのためであったといわれています。
前橋の製糸業、生糸の輸出は、当時の日本にあって、まさにビッグビジネスであり、前橋の人々は、製糸業、生糸の輸出を盛んにする進取の気風にあふれていたといってよいでしょう。
前橋市では、
  「生糸のまち」再生をめざす (2019.12.22 上毛新聞見出し)
とのことですが、日本銀行前橋支店が置かれた歴史についても、
  可視化
したプランをつくってほしいと思っています。
「県都前橋 生糸(いと)の市(まち)」を象徴するもの、そのひとつが日本銀行前橋支店だといえるのですから。

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