商店街が賑わうわけではないらしい
2019.1.5(土)の上毛新聞に掲載された記事(↓)です。
この記事(↑)にあるとおり、宮本町通りは富岡の中心街であり、富岡市内でいちばん賑わう通りでした。と、ここで過去形にしたのは、いまや通行する人が少なくなり、私が子どものころ、若いころに賑わっていた姿がどこにもないからです。
この画像(↑)の奥を突きあたった右に、世界文化遺産に登録された旧官営富岡製糸場があります。
世界文化遺産を見学する人々(↓)です。
大型バスに乗って来られた団体の皆さんがバスガイドさんを先頭にして、旧官営富岡製糸場に向かっているところですが、この団体の皆さんは、旧官営富岡製糸場を急ぎ足(のように私には感じられました)で見学したあと、乗って来られたバスに乗り込み、どこかに向かわれました。
私は時間があるとき、団体の皆さんがどのような行動をするのか観察するのですが、歩かれるのはバスを停めた駐車場から旧官営富岡製糸場間の往復と旧官営富岡製糸場内だけで、それも見学コースを急いで歩くといったものです。
団体で来られる皆さんの場合、旧官営富岡製糸場内の売店はもちろんのこと、富岡市内の商店街などを歩くことは、とてもまれなことといってよいでしょう。
上の画像と下の画像は、同日のほぼ同じ時間帯に撮影したもの(下の画像を撮影後に上の画像を撮影)ですが、宮本町通り(下の画像)には人影もまばらといった状態になっていました。
富岡でいちばん賑わっていた宮本町通りの振興組合が解散する事態になったことは、ここ最近は宮本町通りの商店に買い物に来られる地元の方々も少なくなっていたとかで、さらに世界文化遺産登録による集客効果もなく、商店街の衰退に歯止めをかけることができなかったということかもしれません。
「宮本町振興組合 年度末で解散へ」の記事は、私には富岡の中心部から〝まちが消えていく前奏〟のように思えてなりません。
そして、こういったことは、いまの日本の地方の小さなまちでは、どこでも起こり得ることではないでしょうか。
すでに相当に深刻な状態に陥っているまちがあると聞いています。
今後、高崎市の取り組みがどのような効果をあげるか、とても関心があります。
厳しさを増している地方の暮らしですが、これから先ますます厳しさが増していくことになるのではないかと私は思っています。
すぐすぐということはないと思いますが、あちこちで破綻する自治体が出てくることもあるのではないか・・・と、そんなことを思ってしまう2019年の正月です。
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