2013年9月25日水曜日

まちづくり-街並み

宮本町通り&富岡製糸場前通り

先日、買い物に出かけたとき、つい最近建物を取り壊したらしく、解体業者の方が整地作業中の現場前を通りました。
その通りは、買い物のとき、よく通っていますので、取り壊された建物のことを覚えているはずなのですが、取り壊された建物をすぐに思い出すことができませんでした。
取り壊された建物は、すっかり通りの風景の一部として溶け込んでいて、ことさら意識することがなかったということかもしれません。

建物が取り壊され、新たな建物がつくられ、街並みが変わっていくこともあれば、外壁や屋根などの改修工事などによって、街並み-まちの顔、表情-が変わっていくこともあります。

地震による倒壊、大きな火災による焼失等によって、街並み全体が急激に変化する場合もありますが、個々の建物の取り壊し、新築、改修工事などによって、すこしずつ緩やかに変化していく場合もあります。
多くの都市や農村などでは、後者による変化によって、すこしずつ表情を変えていくことになります。

私が富岡市の景観資源調査隊、景観形成のガイドラインづくりに参加させていただいたころの風景をもとにして、街並みがすこしずつ変化しているようすをご紹介します。

① 富岡製糸場前通り

2007年ころ、富岡製糸場の見学者を見込んでの店は、いくつかできはじめた程度でした。
同じ位置からの写真でありませんので、変化がよくおわかりいただけないと思いますが、富岡製糸場前通りや周囲には、
「かりんとう饅頭」の店など、いろいろな店がオープンしました。

② 宮本町通り

区画整理事業の中止によって、空き地となってしまった土地に県立富岡実業高校の生徒さんが花壇などをつくっていました。

※ 花壇づくりのようすについては、昨日のブログをご覧ください。
 
         世界遺産候補-イコモス  世界遺産候補「富岡製糸場と絹産業遺産群」
いま(下の画像)は、蔵をはじめ周囲の外壁などの改修工事が実施され、美しい姿になっています。
この写真を撮影したとき、蔵の中には、たくさんの絵手紙が展示されていました。
宮本町通りの商店街の一角に、こうしたものがあることは、富岡市を訪れた方々-観光・買い物-が〝まちなか散策〟を楽しむことができ、とてもよいことだと思います。

以前、このブログで安中市の街並みを紹介
         http://geogunma.blogspot.jp/2013/09/blog-post_16.html
        八重の桜-新島襄 「安中は当然、登場するのでしょうね」
しましたが、こうした場所があることは、ほんとうによいことだと思います。

下の写真は、宮本町通りの「まるいち」の店内です。
この店では、椅子に座って、富岡紅茶をいただくこともできます。
買い物で歩き疲れたときのお休み場として、とてもよいところではないかと思います。

下の写真は、宮本町通りです。
いちばん奥に諏訪神社の鳥居が見えているかと思います。
下の写真は、上の写真とほぼ同じ位置で撮影したものです。
写真の左側の街並みが大きく変化していることに気づきます。
「トミラク」の看板があった建物が取り壊され、その奥の店は、パラペットを取りはずして、すっきりしたスカイラインの店舗にしています。
富岡市の中心的な商店街に建物-商店など-がなく、駐車場になっているのは、土地利用というう観点からももったいないことであり、まちのにぎわいといった面からもどうなんだろう、と私は思うのですが、そのうち多くの買い物客でにぎわう店ができるかもしれません。

わずか6年ほどのことですが、このように街並みは変化していくものなのですね。
これから先、どのように変化していくのだろうか・・・と、とても楽しみです。

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