2013年6月11日火曜日

大桁山&鍬柄岳

おおげたやま&くわがらだけ

来月に予定されている自然観察会の下見で、大桁山(835.9m)と鍬柄岳(598m)に登ってきました。
大桁山は、火山岩体が第三紀層の地層を押し上げてできた山です。
鍬柄岳は、平滑(なめ)花崗岩の貫入岩体です。
右側の山は、「はふまえば」の岩山です。地元の方々は、破風前場を「はめえば」と発音します。

地図に山名が記載されていない山-里山-は、それぞれの地区によって、その山を眺める角度などが違うために、それぞれの呼び名が付けられていることがあります。
代表的な小字(こあざ)や沢の呼び名を山の名前にしたり、山の形状に着目して、名前をつけているようです。

里山を歩いていて、山道や畑で地元の方々に会ったとき、
  「あの山は、なんという名前の山ですか」
と聞いてみてください。
この話しかけによって、おもしろい山名を教えてもらえたり、いろいろなことを聞かせていただければ、山歩きの楽しさが倍加すると思います。
ぜひ、お試しください。

大桁山の山頂です。
とても眺めのよい大桁山の頂上なのですが・・・
きのうは、視界がよくなかったため、遠くまで見えませんでした。

つぎは、鍬柄岳です。
大桁山から鍬柄岳に向かうとき、尾根の縦走路を歩きました。
尾根の縦走路は、初めて歩きましたが、とてもスリリングなコースでした。

上の画像は、鍬柄岳の鎖場です。
鍬柄岳は、598mという低さですが、直立した崖を登り降りしますので、「山に登った!」という気分を味わうことができます。

鍬柄岳の山頂です。
鍬柄岳の頂上からは、荒船山や鹿岳、四ッ又山などが見えます。
山頂には、石宮があります。

いまでも地元の方々によって、大切にお守りされている神様です。
お祭りのときは、この山頂に長い竹竿を立てて、その竹竿の先に幟(のぼり)を下げます。
幟が風にはためくようすは、遠くからも見ることができます。

むかしの人々は、この岩山に神が降り立ち(よりしろ)、私たちに豊かな実りと幸せな生活を与えてくれる、そのようなことを思って、険しい崖をよじ登り、石宮をつくったのでしょう。
その先人の思いを引き継いで、いまでも地元の方々が大切にお守りしている神様です。
無事に登らせていただいたことを感謝して、山頂をあとにしました。

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