「つるさんかめさん~ニッポン算額探訪~」
(WOWOW)
2019.7.13(土)からWOWOWで、
「つるさんかめさん~ニッポン算額探訪~」
という番組がはじまります。
番組紹介(↓)によれば、
江戸時代に発展した日本独自の算術「和算」
和算の問題や解決法は、額や絵馬に記され、「算額」として神社仏閣に奉納されていた。
演劇集団「 ヨーロッパ企画」のメンバーたちが、全国各地に残る算額を訪ね、その問題に挑む。
その結果は攻略か、それとも敗北か・・・。
となっていて、私は
全国各地に残る算額を訪ね
のところをたいへん楽しみにしているところです。
といいますのは、和算が盛んであった群馬県には、いまも多くの算額が残されていますので、群馬県にも取材で来られたのではないかと思っているからです。
つぎの「和算家の系譜」をご覧ください。
細かくて見づらいかもしれませんが、群馬県ではたくさんの和算家が活躍していました。
以前、紹介(↓)した矢島伊三郎勝光(系譜の〇印)は、関流の流れをくむ和算家で、主に南牧村をはじめとする西上州で活躍しました。
矢島伊三郎勝光-
群馬の和算家 関流算額見題免許(けんだいめんきょ)
車のない時代、多くの和算家は、たいへんな苦労をして、和算を学びました。
いまでいうところの通信教育といった感じで、師匠と手紙のやりとりをしたり、ときにスクーリングではありませんが、師匠のところに出向いて、直に教えてもらうといった方法で、和算を学んでいったとのことです。
つぎの中曽根慎吾(系譜の□印)の場合は、下里見と板井のおよそ20キロほど離れていても、どうしても疑問が解けないときは、畑に農具をおいたまま、板井の斎藤宣義(系譜の◎印)のところに出かけて行ったそうです。
WOWOWの「つるさんかめさん~ニッポン算額探訪~」において、矢島伊三郎勝光らが奉納した算額をはじめ、斎藤宣義一門の算額が紹介されれば、多くの方々に群馬県の高い水準であった和算を知っていただく、そんないい機会になるのではないかと思っています。
玉村町の法蔵寺にある斎藤宣義の墓です。
皆さんが暮らしている地区の神社や寺に、算額が残されているかもしれません。
群馬の和算を知るうえで、このブログで引用させていただいた
「群馬の和算家-そろばんの師匠たち-」
大竹茂雄著・上毛新聞社
は、とてもよいガイドブックといえます。
散歩のときなど、算額を見つけてみるのも楽しいのではないでしょうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿