2015年8月1日土曜日

暑い夏での植え替え-下仁田ねぎ

伝統農法での栽培

きのう(2015.7.31)の朝は、早起きして、下仁田ねぎの植え替え作業を行いました。
タイトルを「伝統農法での栽培」としましたが、私の場合は、数年前から近所の農家の方に教えていただき、家庭菜園で下仁田ねぎの栽培を始めたアマチュア農家ですので、プロの農家の方が行う作業のようにうまくできていません。
プロの農家の方が見れば、「伝統農法での栽培のまねごと」といったところかもしれませんが、暑いこの時期、下仁田ねぎを伝統農法で栽培している農家では、下仁田ねぎの植え替え最盛期でもあります。
撮影:2015.7.31
 植え替え後です。
撮影:2015.7.31
植え替える前の状況です。
雑草が生えていて、ふぞろいな大きさで並んでいて、あまりきれいな畑といえません。
撮影:2015.7.14
ほぼ半月前に草取りをしたときの状況です。
梅雨の間に伸びた雑草を取り、きれいになったと思っていても、この時期は、すぐに草が伸びてきてしまいます。
撮影:2015.7.31
植え替えるために掘り取ったねぎです。
掘り取るとき、細かな根が切れてしまいますが、植え替え後は枯れることなく、さらに元気に生長していきます。
撮影:2015.7.31
ねぎを掘り取ったあと、草取りをして、耕耘したあとの状況です。
手前にあるのは、葉ショウガです。
これを掘り取って、外の水道で洗い、味噌をつけて、かじりながらの一杯は、たいへんおいしいものです。
撮影:2014.12.5
暑い夏が過ぎ、そして爽やかな秋が過ぎ、霜がおりる冬になりますと、甘くておいしい下仁田ねぎとなります。

しかし、甘くておいしい下仁田ねぎになるまでには、これからも土寄せなどの作業が必要であり、病虫害の被害対策をはじめ、台風などの自然災害を心配しながら過ごすことになります。

下仁田ねぎを暑い夏に植え替える伝統農法については、夏に植え替える効果に関して、いろいろな説-効果あるのかないのか・・・-があるようですが、
   暑い時期に植え替えても枯れないどころか、
  根をしっかり張って、葉鞘部が充実し、
  よりおいしい下仁田ねぎにになることを先人が発見したことによって、
  これが栽培農家に広まり、やがて伝統農法になったのではないか、
とアマチュア農家の私は推測しています。

昔は現代より夏の暑さがうちばであったとはいえ、わざわざ暑い夏に畑に出て、効果がないことを先人がするはずがないと思うからです。
暑い時期での重労働に見合う効果があったればこそ、下仁田ねぎを暑い夏に植え替える伝統農法が普及したのであろうと私は推測していますが、下仁田ねぎの栽培に関して、

① 雑草退治への効果→ おそらく草取りは、昔も現代も農家にとっては、とても労力がかかる作業であり、梅雨明け後の草が伸びた畑をきれいにすることができる。
② 春の植え付け後、ばらばらに生育したねぎを選別する効果→ 生育の状況に応じた並べ替えを行うことにより、収穫に向けての肥培管理が楽になる。
③ 下仁田ねぎの生育促進の効果→ 枯れにくいという特性を活かし、暑い夏に植え替えることによって、生育を促進させることができる。

のみっつの効果があり、

これが結果的に甘くておいしい下仁田ねぎになる

とアマチュア農家の私は感じています。

暑い日が続く毎日ですが、あと4か月ほどしますと、おいしい下仁田ねぎをたっぷり入れて、熱々の鍋料理が恋しくなる季節になります。
どうぞ、下仁田の伝統農法で栽培された下仁田ねぎを御賞味ください。

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